帰って家に入る前になぜお塩?

前回の続きですが浄土真宗のご住職からの説明です。

お清めのお塩はお焼香に行って家に帰ってくると亡くなった方の死の穢れが体について来る。そのまま自分のうちに帰ってきて家に入ると家の中が穢れてしまう。
家の中が穢れてしまうと家族に悪いことが起きる。
それを避ける為にお焼香に行って帰ってくるとお家に入る前に清めのお塩で体を清めて自分の家に入るというのが清めのお塩。

浄土真宗では亡くなった方から死の穢れをばらまくという考え方はございません。
もともと仏教ではそのような考えはなく、本来仏教ではお清めのお塩は存在しないといいます。

本来仏さまと言いうのは清めたり、封印したりする必要がないのが仏さま。
なので特に浄土真宗ではそういったお飾りは用いないというのが原則として伝えられてきています。

それぞれの宗派によっても考えは違うかも知れませんが、亡き人は大切にして行って欲しいと思います。

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